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Aleph 2016

Aleph 2016 に関する特設ページです. 随時情報を更新します.

日時

2016 年 3 月 13 日, 13:30--18:30.

会場

TBA (Z 会のどこかの教室になる可能性が高いです. 現在交渉中.)

参加申込

テーマ

大学は象牙の塔か? 真の知性とはなにか?!

内容

題目と概要は仮のものです.

戸神星也: TBA

TBA

隅田圭: 量子力学的現象の応用

電子や光は粒子と波の 2 つの性質を持つ, とよく耳にすると思います. ここで興味深い問題は, ミクロな世界での確率的な挙動がマクロにどのような影響を与えるのか? 太陽と蛍光灯と LED, どれも同じ光源ですがその原理は全く違います. フラッシュメモリや集積回路は今や数億個のトランジスタという半導体デバイスから構成されています. それらの仕組みを高校生にも分かるよう, 数式は控えめに, 私の勉強してきたことを伝えたいと思います.

山下弘一郎: 19 世紀解析学研究 (1) Cauchy における無限小概念

我々が学んできた微積分学・解析学を再考してみよう. 当初, 曖昧模糊としていた関数や級数の極限概念は, 有限な量の確定的な不等式として把握されるに至った. いわゆる (悪名高き) epsilon-delta 論法である.

この, それまで根拠を疑われつつも密輸入されてきた「無限小」という幽霊を追い払った解析学の明晰化, 「近代解析学の幕開け」は, 通常 Augustin Louis Cauchy (コーシー, 1789--1857) によるとされる. それ以降解析学は健全な発展を遂げ, 今日我々が目にする厳密な理論に成長した... 美しいしスッキリしている. 数学理論の「勝利史観」である.

しかしそうか? 数学とは理論の上澄みを漉くいとることなのか? それだけではあるまい. 大数学者が悩み, 誤り, 袋小路を迷いさすらう中にこそ, 次の数学が準備されるのではないか. 数学史とは, 競合するいくつもの理論が織り成す葛藤の必然として準備されていく歴史的・思想的 dynamism の考察である, という認識を共有してくれれば, 発表者にとって望外の喜びである.

高校生諸君は, これまで見たこともない微積分学に目を奪われるはずである.

石川徹也: 制御理論のプロムナード 〜古典からポストモダンまで〜

本発表では, 制御理論の原点である古典制御から制御理論の金字塔と目されるロバスト制御に至るまでの道のりを, 理論の内容に触れつつお話します. 制御理論を専攻しない限り, 古典以降の制御理論を学ぶことはまずありません. しかしそれはあまりにも勿体ない. 解析学が発達した現代においては, 古典以降の制御理論の方が理解しやすく, 拡張もしやすいのです. 本発表が, 制御理論という大きな山に分け入るきっかけになれば幸いです.

実行委員会


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